超音波検査
サイン集

【s】

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sandwich sign
〔悪性リンパ腫、腸間膜リンパ節〕
腫大したリンパ節が一塊となり血管を取り囲む所見です。上腸間膜動脈(SMA)の前後を腫大したリンパ節が取り囲みサンドイッチ様の像を呈します。悪性リンパ腫では、間質が少なく腫瘍細胞が密に配列しているため均一な低エコーとして描出され、逆に腫瘤内の血管像は明瞭となります。

Satellite nodule
〔肝細胞癌〕
主癌腫瘍の周囲にみられる小結節が衛星のように描出されます。

scalloping
〔腹膜偽粘液腫、腹膜播種〕
肝辺縁で観察される波状彎入像(scalloping)をいいます。
ホタテ貝のへりのような波形模様が語源となっています。
腹膜偽粘液腫では、同時に腸管の圧排像も観察される場合があります。

schnitzler転移(シュニッツラー転移)
〔癌転移、douglas窩〕
腹膜播種でダグラス窩転移をきたしたものです。

seven-eleven rule
〔肝外胆管(写)、閉塞性黄疸〕
肝外胆管経7mm以下を正常とし、11mm以上を肝外胆管の拡張所見として疑うものです。
結石や閉塞性黄疸などで肝外胆管が閉塞した場合に見られます。

shell sign
〔充満型胆嚢結石、陶器様胆嚢、気腫性胆嚢炎〕
胆石が胆嚢内に充満し、内腔が描出されない場合に、強い音響陰影を伴った貝殻(shell)に似た弧状のストロングエコーが胆嚢窩に一致して描出されます。

shotgun sign
〔閉塞性黄疸、肝外胆管(写)
総胆管下部の閉塞により上部胆管が拡張して、肝門部において門脈本幹と総胆管がshotgun(二連銃)のように描出されます。

shoulder sign
〔肥厚性幽門狭窄〕
胃の肥厚した幽門筋により、幽門部が腫瘤状に胃内腔に肩のように突出する像です(もともとはX線検査所見)。

SMA syndrome
〔大動脈と上腸間膜動脈、十二指腸〕
大動脈と上腸間膜動脈(SMA)との分枝の角度に狭小化がみられる場合に、十二指腸第3部(水平部)が圧排され狭窄や閉塞をきたします。正常では分枝の角度は基部において40〜60°ですが本症の場合は14°以下になるという報告もあります。
10〜20歳代に多いとされ、内臓下垂、手術後、長期臥床との関係も多いとされています。

solid pattern
〔充実性腫瘤〕
腫瘤の内部性状が充実性のものです。

sonographic Murphy sign(マーフィー徴候)
〔急性胆嚢炎〕
急性胆嚢炎の際に右季肋下で肝縁の下に探触子を押し当てると胆嚢の痛みのために息を深く吸うことができない現象が超音波検査で確認することができます。

sonolucent layer
〔急性胆嚢炎(写)、肝硬変などの低アルブミン血症〕
急性胆嚢炎などで炎症が高度の場合に、胆嚢壁が高・低・高の3層構造として描出されますが、このうちの粘膜と漿膜との間の低エコー層のことを意味します。
胆嚢漿膜下の浮腫や壊死を反映しています。

spectacle sign
〔肝外胆管、門脈、肝動脈〕
拡張肝外胆管と門脈、および肝動脈の横断像がspectacle(めがね)のように描出されます。

striated intramural lucency
〔急性胆嚢炎〕
急性胆嚢炎の際に、肥厚した低エコーを呈する胆嚢壁内にみられる不整で不連続なスジ状エコー帯をいいます。不整で互い違いになっているような不連続なエコー帯です。
急性胆嚢炎での特異度は高いとされています。

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