超音波検査
サイン集

【c】

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cap sign
〔肝細胞癌〕
cap(帽子)を被った頭のように描出され、capの部分は低エコーに、頭の部分のエコーレベルは高く(通常は高分化型肝細胞癌)異なり、再発を示唆する所見となります。
最初に発生した癌結節の辺縁に新たに癌が発生したものです。
Nodule in noduleと同じ意味ですが、早期の肝細胞癌で有用な所見です。

cervix sign
(double-track sign)
〔肥厚性幽門狭窄症〕
胃の縦断像で肥厚した幽門筋が重なり合ってできる二つの線状低エコー像です。肥厚した幽門筋が前庭部に突出し、子宮頸部に類似するためにcervix(頸部)signと呼ばれます。
横断像では肥厚した幽門が標的状にみられtarget(標的)signとも呼ばれます。幽門の厚さが3mmまでは正常ですが、4mm以上のものは肥厚幽門狭窄症と判断されています。

chameleon sign
〔肝血管腫(写)
肝血管腫において、体位変換をすると腫瘤性状が変化します。

CL pattern(centrilobular pattern)
〔急性肝炎、慢性肝炎の急性増悪〕
肝内エコー輝度の全体的な減弱がみられるために、相対的に門脈壁の輝度が上昇し広範囲に門脈壁が描出されます。夜空に星をちりばめたように散在性に描出されるのでstarry sky(星空)とも呼ばれています。

cluster sign
〔転移性肝腫瘍(写)
腫瘍が増大していく過程で多数の腫瘍がその名のとおり、ぶどうの房状に融合し一塊となったものです。
場合によっては腫瘤像として描出されずに、肝実質の粗雑像と誤診されることもあります。

comet like echo、comet sign
〔胆嚢壁内結石(写)、胆石後方の高エコー像、胆嚢腺筋腫症のRAS(写)、胆道気腫、コレステロールポリープ(写)、コレステロール結晶、血管壁の石灰化、肝内動脈枝の石灰化、微小嚢胞、手術材料(腹腔鏡手術でのチップやステント)〕
ストロングエコーの後方に彗星のような白い線状のものがみえて、深部にいくほど小さく、おたまじゃくしの尾のように描出されます。
アーチファクトの一種で多重反射によるものです。
対象物の超音波反射強度が音響陰影を伴うほど強くなく、対象物のみで超音波の往復が起こるために生じます。

coursign line
〔良性リンパ節腫脹〕
リンパ節内部にリンパ門(hilum)が線状高エコー像として描出されます。reactive(反応性)なリンパ節の良性腫大像として認められます。
悪性例では見られることが少なく鑑別点となります。

cuff sign
〔膵癌〕
膵癌における上腸間膜動脈(SMA)の起始部への浸潤を示します。膵体部の背側縁からSMA腹側縁までの距離を計測し、7mm以上ある場合か、周囲の結合組織と比べ低エコーがSMAを包むように描出される場合は浸潤が考えられます。その名の通りSMAを取り囲む「そでカバー」状の厚い円筒状の領域を指しています。
主腫瘍よりカフ状部分のエコーレベルは高いために描出され、陽性の場合には動脈周囲浸潤があるため膵癌切除の適応はないものと判断されています。

cystic pattern
〔嚢胞性腫瘤(写・肝)(写・膵)(写・腎)
腫瘤内部の性状が嚢胞性のものです。内部が無エコーの腫瘤を指します。

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