超音波検査
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【m】

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maginal hypoechoic zone(halo)
〔肝細胞癌、転移性肝腫瘍〕
腫瘤辺縁にほぼ均等に認められる辺縁低エコー帯です。
腫瘍細胞が周辺肝組織よりも高密度に配列しているため、その膨張性発育のために非癌肝組織が圧排され、線維成分の凝集も伴い被膜構造を形成します。
肝臓では腫瘤辺縁にみられる低エコー帯を指します。
転移性肝癌では厚みがあり、多くは不明瞭となります。この場合の辺縁部分は転移性の細胞浸潤によるものです。肝細胞癌では全周性で均等な厚みで明瞭となります。この場合の辺縁部分は繊維性被膜によります。
haloとは肝臓と乳房で用いられていましたが、両者の使われ方が異なる(前者は低エコー、後者は高エコー)ため、現在では用いられていません。乳房では癌のとき環状高エコーが太陽にかかる暈(かさ)として用いられてました。

marginal strong echo
〔肝血管腫(写)
主に低エコー型の肝血管腫において、腫瘤辺縁に認められる高エコーの縁取りをいいます。

masking sign(Fatty bandless sign、Indistinct band signと同義語)
〔脂肪肝〕
脂肪肝のために肝臓と接する胆嚢壁や、右腎と肝臓との境界が不明瞭となる現象です。

meshwork pattern
〔(B型)肝硬変〕
その名のとおり網細工のような網目状の構造を呈するためメッシュパターンと呼ばれます。
B型肝硬変でみられる肝実質の不整像で、肝実質は粗雑で小さな小結節がび慢性に存在することに起因します。

mickey mouse figure
〔固有肝動脈、門脈、胆管〕
肝門部横断走査にて、固有肝動脈は門脈の腹側で左寄りを走行し、胆管は右寄りを走行しているため、門脈・・・胆管(右耳)・・・動脈(左耳)の三者が形成され、mickey mouseの顔に似ていることより呼ばれています。

mixed pattern
〔混合性腫瘤〕
腫瘤の内部が充実部分と嚢胞部分とに混合したパターンにみえる像をいいます。

mosaic pattern(nodule in nodule、tumor in tumorと同義語)
〔肝細胞癌(写)
被包型肝細胞癌の特徴の一つで、その内部構造が多数の線維性隔壁により分割されて、種々のエコーレベルの小結節像として描出されます。

multiple concentric ring sign
〔腸重積〕
腸管が隣接する腸管に陥入し層状構造を呈します。短軸像にて腸管壁が幾層にも重なり、多数のリング状に描出されることより称されます。
1歳以下の乳幼児に多く、回腸が上行結腸に重積するものがほとんどです。成人では悪性腫瘍が先進部分となることが多く(5〜10%)、その発生は回盲部で多くみられます。
腫瘤の内部構造が同心円状の配列を呈し標的様(target pattern)に描出されます(target signと呼ばれます)。

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